★★衣装の制作方法(管理人独学編)★★
衣装の製作方法などについての質問をとても多く頂きます。
素人の独学製作で参考になるほど立派なものではないのですが、一応ご紹介させていただきたいと思います。

 

■■■■■■■■■■■■■■■【 STEP1 構想 】■■■■■■■■■■■■■■■■■

まず、デザインを良く観察・資料を集めます。そして、自分なりのデザイン画を書きます。
と言うと聞こえはいいですが。実際は、好きな萌えキャラに萌えてお絵かきしてます。
この時点で、(本当にコスしたい)と思っている衣装は、細部のデザインまで描き、
使用すると想定した材料まで記入していたりします。
(ex オレンジ布○○m〜○○mくらい。 バイアステープ○○m〜くらい。 オレンジ糸。 ボタン○個。 ○○色ファスナー○○センチ。 などなど・・・。)

2次元で見ているものを、3次元で作ることを考えたおぼえがきや、
パーツ別(中に着ている物や、襟など取り外した画)なイラストも描いたりします。
萌え度が高いほど、ヒマさえあれば、電車の待ち時間や、食事・お風呂中にも、デザインの構想を練ってます。

今は購入するお店(材料がありそうな)もだいたい見当がつくので、それも書いてます。
交通費や時間も効率よく買出しに回るためにです。
(ex ピンク布・ボタン 新宿○○屋   ワイヤー 中野○○屋   ファスナー 100えんショップ ) 
使用する分量は勘ですので、最初のころは何度も足りなくなって買い足しにいったりもしました。
安売り店の商品は在庫売り切りの場合が多いので注意。

見当のつかないものは、その場でメジャーを当てて測ったりします。
縫い代(とくにファスナーやボタンホールの分を忘れがちにならないように)や、布地の目、
裁断時の布の使い方(購入する生地の幅によりますが、大体の布地は90cm〜110cmくらいなので、臨機応変に)なども想定します。

 

 

■■■■■■■■■■■■■【 Step1 買出し 】■■■■■■■■■■■■■■

次に、材料を買いに行きます。
上記のデザイン画&材料購入リスト・資料(カラー)など持ってゆきます。
色や素材など、自分のイメージに合ったものを選びます。
お財布と相談しつつ、歩きに歩き回って、よりイメージに近い、納得できる素材を獲得します。
買出しにはけっこう時間をかけています。

特に芸能系など実在の衣装の素材は到底手が届かないので、
自分の予算のなかで、出来る限りの素材を探します。
安売り店は、在庫の回転もはやいので、良い素材が入荷しているか、ついでがあったら頻繁にチェックしたり。
布以外にも、金属やプラスチック、100えんショップなども、たくさん探し回りました。
2次元のイメージを3次元へと膨らませつつ買出しをしていきます。

そして、裁断します。
大体、買出しで気を使い果たして、この作業はぎりぎりにやってます。
「イベント当日の朝までミシンかけしてた。」「撮影のためにがんばって○時間で仕上げた」という日記は、
だいたいここからの工程を指します。

ほとんどが、デザインが近い手持ちの私服を布の上に直接置いて、チャコペンでなぞり、
布のまま体に当てて布の大きさが大丈夫そうか大まかに確認してからピンキング鋏で裁断します。
ピンキング鋏はとりあえず布がほつれてこないので、横着モノには大変便利です。
デザインが違う箇所は、想像で付け足したり差し引いたりして描いてます。

 

 

■■■■■■■■■■■■■■【 Step2 裁断 】■■■■■■■■■■■■■■■

3次元のデザイン化が難しそうなものに関しては、型紙を使用しますが、
こちらも適当な紙に、イメージで描いたものを体に当てつつ・・・といった感じで製作しています。
I’s や AIRの制服の襟はこれにあたります。

最初のころは、「装苑」などの、型紙が取れる雑誌を参考にしていました。
ダーツ(詰めたり)を入れるところはちょっと多めにしておかないと、
上半身部分がきつくなって不細工な作りになります。

布を置く時は、丸まってたりする部分も、ちゃんと伸ばさないと
裁断した後に思ったより分量がたりなかったりするので注意します。
ぴったりしたデザインのものは、大まかに裁断をして、インナー姿で生地を体に当てつつ、
待ち針で詰める分をさしていったりして調整してます。

これは一人での作業なので背中の詰め具合が甘くなります。
2ウェイ(レオタードなどの縦横の両方面に伸びる素材)やストレッチ素材を使用の場合はわりと楽なのですが、
それはそれで専用の糸や押さえを使ったりで手間がかかります。

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■【 Step3 縫製 】■■■■■■■■■■■■■■■

そして、待ち針をさして、ミシンをかけます。
最初のころは、細かく仕付け糸でしつけてからミシンをかけていたのですが、
今はずれないように手で押さえて調節しながら、勢いよく縫ってしまいます。
袋とじ縫いや、ちょっとしたギャザーなども勘で縫ってゆきます。
ミシンをかけつつ、ボリュームやバランスを調節しつつ、

大体そのキャラのビデオや音楽をかけながら作業しています。
そちらに夢中になって、ミシン針を折ったり指にさしてしまうこともしばしばあります。

ミシンのほかに、物によっては接着剤や両面テープをつかったりしながら、
衣装のミシンかけがおわったら、余分な糸を始末して、アイロンをかけます。
余分な糸の処理は意外に時間がかかります。
当日の朝に作業するのはとてもリスキーです。おすすめしません。
シワのついた衣装を着ているキャラはいないので、アイロンは必須です。
熱に弱い素材は注意してかけます。(管理人は化繊布を溶かしてしまった経験があります。)

 

 

■■■■■■■■■■■■■■【  その他  】■■■■■■■■■■■■■■■

ほかに造形物なども、直接体に当てたり、適当な大きさのものから形をとったりして製作してゆきます。
こちらも素材は様々です。

全部が完成したら、一度全身のパーツを着て見て、
着用に無理がないか、バランスはいいか、作り忘れたところがないか、靴や靴下はイメージにあっているかを確認します。
そして、それらをシワがつかないように、壊れないように、
パーツを家に置き忘れたりしないように注意しながらイベントへいく準備をします。
小物のアイテムやウィッグ・メイクグッズ・安全ピン・ヘアピンなども忘れないように注意しつつ。
このあたりの作業はイベント当日の明け方だったり・仮眠?をとってお昼前にしていることが多いです。
ちなみに最初に製作したデジキャラットの衣装は3ヶ月程かかりました。
また、造ったものの、服のカタチにならなかったりして時間と制作費とイメージが無駄になってしまったものも多数あります。
そんな失敗の経験をアタマにいれて活かしつつ製作しています

 

 

以上な感じで製作しています。
よく質問いただくんですが管理人は特に『縫製』を専攻して学んだりはしてません。
そのキャラになり(造り)たい!という気持ちが、試行錯誤しながらもカタチになっているんだと思います。
メールでの質問のほとんどが知らない方からの、「衣装を作ったことがないので、作り方を教えてください。」「衣装が作れないので、作ってください・譲って下さい・貸してください」
といった内容なのですが、
その方がどんなイメージ・内容で作りたいのか・作れるのか・
的確なイメージの疎通&アドバイスが出来るのか。

また、HPでの「○時間で作った!」「簡単だった!」という管理人のコメントを言葉の表面だけで読み取っているのではないか・・・・。
と考えると そういった要望に安直にお答えすることはできないです。

「コスプレしたい!」と思ったら、とりあえず自分の出来る限りで調べたり造ったり、
販売店から購入・オーダーする、既製品を改造する、など、
自分でその思いが達成できる方法を調べて、実行した方が、
見ず知らずの他人に、大まかな要望を伝えるよりも、実現できると思います。

そんな気持ちから、自分なりの制作方法を記して見ました。

その萌えゴコロがあるかぎり、ご自分なりの方法でに、ぜひ!!頑張ってくださいねっ。(≧∇≦)/